262_Lung_PCNB

262_lung.jpgおはようございます。お久しぶりです。今日の細胞は経皮的肺針穿刺吸引の材料です。細胞所見等々Comments欄へどうぞ。
明後日、明明後日は細胞検査士資格認定試験二次試験です。今年はこのサイト、あんまり頑張れませんでした。とにかく時間がなかったです。なんとか工夫してまた更新できるように頑張ります。ということで、二次試験受験される方も頑張ってください。

21 replies to “262_Lung_PCNB

  1. こりおさん、こんばんは
    昨年からいろいろご指導いただき、本当にありがとうございます。
    2次試験では、顕微鏡を落ち着いて観られるか、不安ですが、頑張ってきます。
    さて、細胞像ですが。
    画像の中心にある集塊ですが、平面的な集塊で、クロマチンは増量し、核に異型がみられます。線毛や刷子縁は確認できません。
    ピントは中心の集塊に合っていて、背景の細胞はボケていることから
    この集塊の細胞は、背景にある細胞より背が高い(厚みがある)ことが伺えます。
    異常のことから、悪性を考え、
    大小不同が少なく、核異型の感じ、ロゼット様配列から、腺癌を考えます。
    肺胞上皮型腺癌もありかと思いますが、集塊がすこしほつれているので、そこまでは言えない様な気がしますので、腺癌としておきます。

  2. かんにんさん
    二次試験お疲れさまでした。合格できると良いですね。
    細胞所見ですが、まずはじめに一つだけ確認です。「核に異型がみられます。」の「異型」はどのような意味で使っていらっしゃいますでしょうか。細胞画像に出現している細胞の核にしわ、切れ込み、封入体がみられますが、そのことをさしていますでしょうか??

  3. 二次試験、受けて来ました。
    同定試験、昨年は15問でしたが、今年は30問になっていました。
    内容も、ギムザ染色で判定するものが多くてちょっと戸惑いました。
    全体的に、昨年よりはしっかり答えることが出来たと思っていますが、
    こればっかりは、結果が来てみないことにはわからないですね・・・
    『核の異型』についてですが、
    核のしわ、核内封入体がみられることを、『核の異型』と表現しました。
    よろしくおねがいします。

  4. こりお先生、改めてこんばんは!
    今年も試験受けてきましたよ~、もうすぐ結果が届くはずです。
    ”毛”の生えていない腺系細胞が緩い結合を示しています。
    大小不同・核形不整は見られません。核は少し肥大しているような気がしますが、クロマチン増量はあまり見られないように思います。が、核の切れ込み・核内封入体が見られます。これって、教科書で見かけたAAHってやつですか???
    お忙しいとは思いますが、よろしければご教授下さい。では
    よいお年を!!

  5. かんにんさん、たいしたのりこさん
    二次試験受験お疲れさまでした。今日明日あたりに結果が出るのではないかと思うのですが、私もドキドキです。
    かんにんさんの「核の異型」、よくわかりました。ありがとうございました。しつこいですが、「異型」という表現はあまり具体的な細胞所見の表現ではないと思います。どのような「異型」があるかを表現することによって、細胞所見を正確に表現できるのではないかと思っています。
    たいしたのりこさん、細胞所見のコメントありがとうございました。はじめに確認ですが、腺系細胞と判定されていますが、どのような所見から腺系細胞と判定されたのでしょうか??

  6. 腺系と判断した根拠です。
    ・ほぼ核が偏在傾向
    ・細胞質に厚みがない
    ・クロマチンがごつごつとした印象がない(主観ですが)
    列記してみるとあまり説得力のない所見ですね(笑)。

  7. こりおさん、お返事ありがとうございます。
    なるほど、『核異型』という表現だけでは、どういう『核異型』なのか伝わらないですね。
    しっかりとした細胞所見の表現が出来るようになれば、正しい答えに近づけそうですね。
    ありがとうございました。
    ちなみに、2次試験の結果、まだ来ていません。

  8. たいしたのりこさん
    腺系細胞の根拠ありがとうございます。クロマチンの所見は本当に主観だと思いますが、偏在性核や細胞質の所見は腺系細胞の特徴として良いでしょう。
    で、かんにんさんは腺癌、たいしたのりこさんは異型腺腫様過形成(AAH)と判定されていますが、かんにんさんは異型腺腫様過形成をどの所見で否定されたのか、たいしたのりこさんはどの所見で腺癌を否定されたのか…….ポイントだけで良いので教えていただけると助かります。
    ところで結果来ましたね(^^)

  9. あけましておめでとうございます。
    二次試験、合格してました!!!
    これからどうやって勉強していけばいいのか不安ですが
    努力を惜しまずに日々の仕事に励みたい気持ちで一杯です。
    これからもよろしくお願い致します。
    本題ですが、腺癌を否定した理由です。
    ・大小不同がない
    ・クロマチンの増量、不均等凝集が見られない
    ・核形不整がない
    ・核小体はみられるが不明瞭
    ・細胞質に粘液が認められない
    N/C比は高いですが以上の理由で腺癌を否定しました。
    では、よろしくお願い致します。

  10. 明けましておめでとうございます。
    中央の細胞集塊は、たいしたのりこさんの所見と同じです。
    集塊左下にある細胞ですが、大型化し、繊毛は確認できないものの、N/C比は大きくなく、核周囲に切れ込みや不整形、クロマチンの増量などが見られないこてから良性の細胞と見ました。そうすると中央のクラスターも良性と判断します(良性細胞の核と核が同じと判断した為)。集塊中央の細胞に封入体様の像が見られますが、肺針穿刺吸引材料である事から2型肺胞上皮を考えました。(確か2型肺胞上皮では封入体様に見える細胞が出るので注意が必要だったような気がします。)

  11. すいません上記コメントに追加します。
    中央の細胞集塊は、たいしたのりこさんと同じとしましたが
    1月2日にコメントされているのと同じです。

  12. あけましておめでとうございます。
    わたしも、二次試験合格でした。
    こりおさんはもとより、ここで討論???させていただいた人たちのおかげで、なんとか合格することができました。
    本当に、ありがとうございました。
    さて、細胞像ですが、
    私がまず判断したのは、
    ・クロマチンが増量しているように見える
    ・核内封入体やしわが観られる
    ・核間距離がバラバラ
    ・細胞に厚みがあって、背景がボケている
    以上のことから、悪性と判断し、腺癌の特徴を有しているので、腺癌としました。
    お恥ずかしい話ですが、異型腺腫様過形成は全くのノーマークでした。
    初めに癌と判断してしまったので、前癌病変の異型腺腫様過形成は、選択枝には上がってきませんでした。
    とりとめもない回答ですが、よろしくおねがいします。

  13. 申し訳ありません。1月2日のたいしたのりこさんのコメントは腺癌を否定し、AAHとした理由をコメントされていたのですね。私はAAHは考えておらず、良性の細胞として腺癌を否定するためのコメントと勘違いしました。
    コメントを拝見しますと、たいしたのりこさんもかんにんさんもAAHを疑っておられるのでしょうか?
    腫瘍鑑別診断アトラス 肺 第2版 78ページにAAHと肺胞上皮癌の鑑別が出ておりますが、それを見てもAAHにして良いかわかりません。
    お二人のどちらでもよろしいので細胞診でAAHと肺胞上皮癌の鑑別する所見とポイントを教えてください。
    たいしたのりこさんは核の切れ込みと核内封入体でAAHとされたのですか?
    重箱の隅を突っつくような質問でごめんなさい。

  14. こりおさんごめんなさい。
    また二つのせてしまいました。
    一つ消してください。

  15. はい、切れ込み&封入体が決め手です(笑)。
    肺胞上皮癌は結合性があり細胞質に粘液が見られるイメージがあって最初から除外していました~。
    今回の細胞って、もしかして肺胞上皮癌なのですか????

  16. 細胞診の試験では粘液産生性の肺胞上皮癌が出ますが、臨床ではほとんど粘液非産生性の肺胞上皮癌であると聞いたことがあります。詳しい比率はわかりませんが…。
    今回の細胞がかんにんさんとたいしたのりこさんのご指摘通り腺癌や肺胞上皮癌であれば、2型肺胞上皮で見られることのある核内封入体様の細胞との鑑別はどうすればいいのでしょう?
    考えれば考えるほどわけわからなくなってきました。
    頭爆発しそうです…。

  17. こんばんは・・・
    自分が持っている肺胞上皮型腺癌のイメージは、
    結合性があって、核に切れ込み(クチュクチュ)があって、
    クロマチンの増量はあまりなくて、
    弱拡で観ると、一見、組織球に似ている感じです。
    今回の細胞はそれとはちょっと違う感じでしたので、
    肺胞上皮型腺癌とはせず、(高分化型)腺癌としました。
    シンさんが悩んでおられる、2型肺胞上皮と腺癌との鑑別ですが、
    正常と、癌とでは、核内封入体、核溝の感じ、集塊の構造に違いがあるような気がするんですが、どうでしょうか?
    異型腺腫様過形成と、高分化型腺癌の鑑別はよく判りません。

  18. かんにんさんありがとうございます。
    ご指摘の点をよく見ながら標本を見てみます

  19. 難しい細胞なのに沢山の細胞所見ありがとうございますm(__)m
    コメントのポイントは異型腺腫様過形成(以下AAH)と高分化型腺癌(以下ADC)をどのような細胞所見でもって鑑別していったら良いかということになろうかと思います。以下の所見に注目しております。
    1)細胞量:よく言われることですが、AAHは細胞採取量が少なく、ADCは細胞採取量が多い。ただし、今回の画像ではこの所見はわかりません。
    2)細胞質:AAHは、細胞質が淡いと言われています。客観性はないですが、泡沫細胞や組織球のような淡い細胞質だと思います。ADCも細胞質が淡いことがあり、淡い細胞質がみられたからAAHとすることはありませんが、ADCでは比較的しっかりした(AAHよりはやや厚みのある)細胞質をしているように思います
    3)核形:切れ込みあるいは核溝と表現される所見はAAHにはみられず、ADCでよく観察される所見だと思います。この所見はかなりよく観察します。
    4)核内封入体:AAHでもADCでも認められますが、AAHでは封入体の輪郭が淡いものがほとんどで、核縁と同じような構造で輪郭を形成しているもの(甲状腺乳頭癌の核内封入体のような所見)は認められないと思います。ただ、輪郭の淡い核内封入体はADCでも認められますので、輪郭の明瞭な核内封入体が認められれば、ADCを積極的に考えたいです。
    5)2核細胞:なぜかAAHでよく認められます。むしろADCではそんなに認められないと思っています。
    以上の点に注目して、鑑別しており、何だか簡単なような気もしますが、実際はとても難しいです。容易に鑑別できるものではありません。
    今回の細胞画像では核形(切れ込みや核溝)や核内封入体の輪郭から腺癌を考えたいのですが、たいしたのりこさんのご意見とはむしろ逆になっております。たいしたのりこさんはAAHの決め手としてこれら所見を上げておられますが、ご意見いただけますでしょうか??
    細気管支肺胞上皮癌についてはこれが解決してからにしたいと思います。

  20. やってしまいましたね・・・。
    腺癌ですか!!!
    私はAAHについて実際に目にしたことがなく「学ぶクン」の所を見て決めましたがどうも拡大解釈のようだったでしたね。
    今回の写真では癌にするだけのの所見を満たしているとは思えず、ならば「AAHっていうのもあったな」という所から始まりました。とっても恥をかきましたが(笑)大変勉強になりました。ありがとうございました。またよろしくお願い致します。

  21. 大変ご無沙汰しています。
    年明けから、クララ型の肺胞上皮癌の標本を見たり、他の腺癌標本を見たりしてみました。
    結論からいうと肺胞上皮癌としたいです。(クララ型とまで言って良いかわかりませんが)
    こりおさんのコメントを参考にさせて頂いたり、本を見たりしてみました。まだ今回の細胞についてはスッキリとまではいきませんし、自分のコメントが適切か悩みますが、コメントさせていただきます。
    細胞量:私が迷った良性の2型肺胞上皮であれば、出現細胞は少なく、今回の細胞の様にシート状(表現が適切でなかったらごめんなさい)の出現は正常な肺胞上皮の組織構築では見られない。
    核所見:核内封入体ですが、2型肺胞上皮でも見られるものの正常な2型肺胞上皮の核は組織で見る限り核がきれいであること(今回の細胞の核は核縁肥厚やわずかに核に切れ込みと思われる部分がある)、粘液がみられないことから(クララ型)肺胞上皮癌と考えました。
    細胞所見でなく、良性の組織像でないから癌としたようなコメントで申し訳ありません。

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